水彩画職人「ひきふだや」 

建築パースとは

建築パースといっても、一般的にはピンとこないものです。
そこで、「新聞の折り込みチラシなどによく見られるマンションとかの建築完成予想図」
というと、ほぼ皆さん納得です。実際には、一口ではいえないのですが・・・

英語では Architectural Renderling(アーキテクチュラル・レンダリング) 、建築パースを描く人を、Renderer(レンダラー) とか Perspectivist(パースペクティビスト) などといわれます。
最近は簡単に早くCGが描けるようになりましたので、コスト面からもデジタル・パースが主流です。建築CGレンダラーの中には、透視視図法など図学的なことを知らなくても、3次元を駆使してすばらしい作品を作る方のほうが大多数です。

静止画CGパースから動画へとうつりつつある最近ですが、手描きパースの魅力も見直されつつあります。それぞれに得意なものがあるわけで、目的によって使い分けるようになってきたのだと思われます。

私は、透視視図の基礎からのいわば、たたきあげで建築パースを描いてまいりましたが、現在は建物の見え方(アングル)検討や下書きなどにパソコンでCADを使っております。また、社名・ロゴマークなどスキャニングして、グラフィックソフトで変形拡大し下書きします。
コンピューターがクラッシュした場合は、はい鳥瞰だろうがなんだろうがすべて自分の手と頭で起こすことはできますが・・・絶対避けたい事態です!※数年前ボンッという音と焦げ臭いにおいで1台パアになったことがあります。(泣)

描くものによってはCADの必要ない場合もあります。目的達成のための道具の一つにすぎません。
設計イメージを広げる目的の建築パースは、図面に馴染みがすくない人々にその効果は抜群です。そのパース画の大きさも描き方(手法)もたくさんあって、一番効果的なやり方を選択することが大事です。

設計者の建築イメージを伝えるためだけに思われがちですが、 逆に、建築主さんの思い・イメージを表現して、希望のデザインを設計者に見せることも出来るのです。
リビングはこんなイメージにしたいとか口頭では伝わりにくいし、雑誌に載っているようなイメージも実際にそぐわないい場合が多く、リアリティがなかったりとか、なかなか難しいと思います。

そこに建築パース・イラストや建築模型が存在する理由です。

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